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田西敏行(峯田和伸)、29歳。ガチャガチャを取り扱う小さな会社に勤務している、ウダツの上がらない営業マン。同僚の植村ちはる(黒川芽以)に想いを寄せながらも、何の行動も起こせないまま時が過ぎていたが、彼の平凡な日常は、少しずつ変わろうとしていた――。「ビッグコミックスピリッツ」にて連載された人気漫画の映画化。


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テアトル新宿にて。客の入りはうーん、3分の1かなぁ。劇場の造りを考えると、今度は前半分で観たほうがいいなとか自分的なメモ。ちなみに原作は未見です。見終わった後に「シネマハスラー」での宇多丸師匠講評を聞く限り、それは正解だったぽい。
徹底的な非モテ男子視点の映画。そして、銀杏BOYS・峯田和伸だからこそ成立する映画。

いやもう基本ちょっとアレだけど可愛い女の子に惚れた男が、うまくいかなくて、とにかくうまくいかなくて、涙がちょちょぎれるぐらいうまくいかなくて、周りを引きずり混みつつ、やっぱりうまくいかなかったというダメ20代後半における青春物語。独白的な部分もなく、峯田の演技で全てを説明させている。徹頭徹尾。絶対正義としての存在である松田龍平演じる青山の対比がすばらしい。

大した横軸もなく、鉄板の面白さを持つ主軸に絡ませる形で、主演・峯田和伸の存在を元に肉付けされた本作は、素直に観られるはず。ただ、ある程度のモノ(金とかイケメンとか)を持っている男子にはさっぱり刺さらない映画であることも事実w。女子はどうなんだろうなぁ。突き詰めた幻想持ち男子からすると、「僕のちはる(本作のヒロイン)はそんなんじゃない!」となるんですが、実際はちはるみたいな女の子いるよね、というか、いますねという事実を飲み込めるだけの経験は僕にあるからなのかもしれないみたいな。

ちょっと話がそれますが、個人的に「高校生ぐらいの年代における淡い青春物語」がどんなエンタメ問わず大好きなんですが、最近観た(500日)のサマーもそうですが、『20代後半における辛い青春映画』的なものを観るにつけ、ここ、あえて怒られることを承知で書きますが、26歳で結婚した自分に取ってはなにをどうしたって届かないストーリーだけに羨ましく感じたり。いやもちろん同様の体験はしたくないですがw、ないものねだりのI Want You的な感覚はあるのですよ。やっぱり。

ええと、とにかく実際のところ、走り出したくなるような男子には、結果としてはなにものこさない残虐なオチが待っているのですが、振り返るだけの余裕がある人は120%楽しめます。ただし原作未見のカッコがたぶん付くと思いますが。